西郷どんとエドウィン・ダン

真駒内の道新加藤販売所発行のミニコミ紙「いきいきライフまこまない」で、「~エドウィン・ダンを訪ねて~真駒内とダンの百四十年の軌跡」が連載中です。筆者は谷代久恵さん。「真駒内物語」の作者であり、郷土史研究家としても有名な方です。

 

先日、加藤所長のご厚意でミニコミ紙をいただきましたが、「真駒内物語」にも書いていないエピソードがてんこ盛りでした。連載第4回でエドウィン・ダンと西郷隆盛のエピソードが書かれています。

以下引用

・・・ダンがマコマナイの原生林を最初に切り倒した大刀は、東京を出発するときに西郷隆盛にもらったものだった。西郷は「今この日本で、この大刀をスラリと引き抜けるのは君と私よりほかにいない。この大刀を私と思って背負っていってください」と言ってダンに手渡し、大刀の背負い方まで教えたそうだ

引用終わり

 

まったく接点のなさそうな二人ですが、どうやって知り合ったのでしょうか?ダンが来日した明治6年、東京の青山に、北海道開拓のために輸入する欧米の種苗や家畜、大型農機具などを受け入れて試験を行うための農業試験場「東京官園」が設置されていました。ダンは着任早々、東京官園を視察に訪れた明治天皇の前で、燕尾服にシルクハット、白手袋の正装で馬に草刈機を曳かせて、自ら米国農業の実例を説明しました。この視察に同行していた西郷隆盛がダンのデモンストレーションに感激し、大刀を献上したのではないかと谷代さんは記しています。

 

弊社発行の道新りんご新聞で連載中の「平岸の歴史を訪ねて」。このような地域に密着した歴史物を、もっと多くの道新販売所が発行できればと数年前から陰に陽に訴えてきましたが、真駒内・道新加藤販売所の「~エドウィン・ダンを訪ねて~真駒内とダンの百四十年の軌跡」や、厚別区の道新青葉中央販売所の「厚別ブラ歩き」(札幌建築鑑賞会・杉浦正人さん執筆)など少しづつ広がってきました。

 

谷代久恵さんにしても、杉浦正人さんにしても地域には私など及びもつかない達見の方がたくさんいらっしゃいますし、そういった方々と協力して、知られざる地域の歴史・魅力に光をあてていくことも道新販売所の努めだと思っています。該当エリアにお住まいの道新購読者の方は、こういった地道な活動にもご声援をいただけますと執筆者・発行者ともに大いに励みになります。


※なぜHTBは平岸で開局したのか?地形と地質から考える

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