平岸3条9丁目にある平岸郷土資料館には縄文時代から開拓期までの様々な資料が展示されています。
中でも目を引くのが平岸りんごの木。平岸のりんご農家だった江刺栄太郎氏から寄贈されたものです。
木の根元の縄でぐるぐる巻きにされている場所の少し上に、人の手によって削られたあとがうかがえます。
これは平岸の・・・というより日本中のりんご農家を大いに悩ませた腐爛病を防ぐために削り取った痕です。
りんご栽培が盛んになり、各地に広がっていった明治20 年代。このころは、りんごの樹齢も若く、病害虫の被害は目立ちませんでした。
しかし明治30 年代に入り、樹齢が10 年を超えるものが多くを占めるようになると、りんごの樹の抵抗力も徐々に落ちてきて、年々病害虫の被害が増えてくる事態となりました。
3月1日発行の道新りんご新聞「平岸の歴史を訪ねて~りんご編~」では、明治30年代から猛威を振るい数々のりんご園を廃園にした病害虫の被害と、それに立ち向かった平岸のりんご農家の取り組みを紹介します。
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