2月15日発行の道新りんご新聞「平岸の歴史を訪ねて~りんご編~」は平岸りんごの“かつぎや”から身を起こし、極東地方との交易商で財をなし、晩年には立憲民政党の大物政治家として活躍した一柳仲次郎を取り上げました。
愛知県生まれの一柳仲次郎は一攫千金を夢見てニシン漁に手を出しますが失敗、無一文となり天秤棒をかついで平岸のりんごを売りさばく“かつぎや”に身を落とします。
そこで、りんごの商品作物としての価値に気づいた仲次郎は、リンゴの“青田買い”で巨利を博し、北海道を代表する交易商人となり、ウラジオストクなど極東地方で活躍。さらには、シベリア出兵のどさくさに紛れてボロ儲けしました。
後年平岸在住の作家・澤田誠一(故人)さんは、シベリア出兵とそこで活躍した仲次郎らをモデルに小説『商館』を発表しています。この小説は、澤田さんが子供のころ父親たちが茶の間で語っていた仲次郎の活躍ぶりやウラジオ見聞録をヒントに構想されたそうです。
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