※6月23日北海道新聞朝刊21面より
道内の自治体や公営企業でつくる日本水道協会北海道地方支部は22日、大地震を想定した給水訓練を平岸配水池(平岸5-19)で行いました。
訓練には道内39の自治体や公営企業が参加。給水タンク車が水を補給し、避難所などに運ぶ手順を確認しました。
これまで同支部は道内5地区ごとに訓練を行ってきましたが、大規模災害時は大量の水を手分けして運搬する必要があり、連携強化を狙いに札幌市が初めて共同実施を呼びかけました。
訓練は、野幌丘陵断層帯(石狩管内新篠津村~空知管内長沼町付近)を震源地とし、市内で震度7の地震が発生。全供給戸数の3割に当たる約30万戸が断水したとの想定で実施されました。
札幌市は市水道局庁舎に対策本部を設け、自治体などに応援を要請。駆け付けた旭川市や函館市などの給水タンク車7台は本部からの指示で、地震時に自動で貯水する平岸配水池に移動しました。敷地内にある緊急用施設のバルブを使ってタンク車に水を補給し、白石区や厚別区で避難所となる小中学校や医療機関に届けました。
札幌市水道局の高橋春夫給水課長は「市外から来た給水車は地理に不案内のため、給水施設から避難所までのルート選びに不安がある。課題を共有して次回の訓練に生かしたい」と話しました。
大地震で断水した場合、拠点給水施設で給水を受けることができます。豊平区内には、南部水道センター(豊平8-10)、平岸小学校(平岸2-14)、東月寒中学校(月寒東3-18)に設置されているほか、現在再整備工事中の月寒公園の坂下駐車場の地下にも設置されます(市内の給水拠点一覧)。
※平岸地区防災情報のページでは、災害が起きた後に必要な生活・安全・通信に関わる情報を掲載しています。非常時に備えて、「情報の備蓄」のためにブックマーク登録やシェアなどの拡散をお願いします。