大相撲春場所では新横綱・稀勢の里の活躍が話題となっていますが、かつて澄川に「千鳥石」の四股名で活躍した小兵力士がいました。
力士の名は吉田清といい、明治9年福井県に生まれ、15・6歳で家出し、祭りの奉納相撲で賞金を稼いだり、拾い仕事で賃金をもらったりして札幌に流れ着きました。
札幌ではシコ名「千鳥石」としてメキメキ頭角を現し、小兵ながら敏しょうな土俵の立廻りと、持前の男ぶりが人気を呼んでいました。
清は、その後澄川ではじめての小売店を開きましたが、やがてサッポロビールのビールびんの原料となるある材料に目をつけます。
平岸から澄川一帯の高台に広く分布している火山灰です。清が火山灰の採掘・運搬を請負うと、事業は非常に繁盛、大正期には全盛をきわめました。
道新りんご新聞3月15日号の平岸の歴史を訪ねてでは、千鳥石こと吉田清の足跡と澄川一帯の火山灰採掘業の栄枯盛衰をご紹介します。
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