※3月9日北海道新聞朝刊より引用
ネクスコ東日本と寒地土木研究所(平岸1条3丁目)が、中央分離帯のない片側1車線の高速道路中央に設置する「ワイヤロープ柵」の衝突実験を苫小牧市の同研究所試験道路で行いました。
道内の高速道路網の約7割を占める片側1車線区間の大半は、柔らかいゴム製の柱で区切られているため、車が対向車線にはみ出して正面衝突する事故が絶えません。道警によると、2016年までの5年間で90件の人身事故が発生し、16人が死亡しています。
こうした現状を受け、寒地土木研究所がワイヤロープ柵を5年前に開発。車の衝突時にワイヤがたわんで衝撃を吸収し、対向車線への進入を防ぐ構造となっています。
実験では、車が対向車線にはみ出すのを防ぎ、正面衝突を避ける効果が確認されました。ネクスコ東日本は4月以降、道央道と 道東道 の計11カ所26キロにワイヤ柵を試験設置する予定です。