日本初の地域特化型防災マップ『平岸地区防災マップ』が完成しました

災害時に必要となる生活・通信・安全情報を網羅した地域特化型防災マップ『平岸地区防災マップ』が完成しました。

 

この防災マップは、FMアップルメガネのオプトン・道新りんご新聞が製作協力し、平岸まちづくり協議会が発行しています。

 

今後、平岸地区町内会連合会を通して地域住民に配布されるほか、平岸まちづくりセンターなどでも配布される予定です。また、平岸地区防災マップ&防災情報のページからもダウンロードできます。

 

平岸地区防災マップは、

①災害時に必要とされる情報に特化

②“地域力”をフル活用

③情報の備蓄

という3点において、既存の防災マップとは一線を画する日本で初めての地域特化型防災マップといえます。

①災害時に必要とされる情報に特化

これまで札幌市では、地震防災マップ洪水ハザードマップを作成してきました。しかしこれらのハザードマップは、災害の危険性については示しても、災害時に必要な情報が載っているわけではありません。もちろん、災害の危険性について知っておくことも大事なことですが、災害が起きた後に必要とされる情報を集約するという視点で作られた防災マップはこれまでありませんでした。

 

そこで、平岸地区防災マップでは災害時に必要とされる情報として、『生活』『通信』『安全』に関わる情報を集約しました。

 

生活情報は、スーパー・コンビニ・ガソリンスタンド・学校・公的機関・公衆トイレ・給水拠点・災害対応自動販売機を掲載。通信情報としては、公衆電話・携帯電話充電スポット。安全情報は、避難所・病院・AED設置場所・防災資機材倉庫・ドラッグストアを掲載しています。

②“地域力”をフル活用

平岸地区防災マップは、地域力をフル活用して作られました。熊本地震直後に平岸まちづくり協議会が、防災マップの作成を決定。道新りんご新聞は、防災マップのコンセプトと掲載情報を選別。メガネのオプトンがマップを作成し、FMアップルが関係機関の調整や実務的な作業を担当しました。

 

さらに、FMアップルと道新りんご新聞はそれぞれの媒体で防災マップを宣伝することで、地域での啓発活動に取り組んでいます。地域住民が企画し、地域企業がそれぞれの得意分野を活かして協力してできた地産地消の防災マップになっています。

③情報の備蓄

熊本地震では、被災直後から多くの人が「避難所+地域名」で検索しました(検索データから見る熊本地震より)。しかし、いくら検索してもネット上に情報が存在しなければ災害時に情報を行き渡らせることはできません。

 

そこで、平岸まちづくり協議会による平岸地区防災マップの作成と並行して、道新りんご新聞では“情報の備蓄”を目指して地域の防災情報を集約した『平岸地区防災マップ&防災情報』のページを作成しました。

このページでは防災マップのダウンロードができるほか、マップに載せきれなかった防災情報(Wi-Fiスポット、電源カフェ、入浴施設、ホームセンターなど)を掲載しています。

 

また、平岸地区防災マップに掲載している情報をより詳しく、掘り下げて解説しています。例えば、スーパー・病院などの生活情報は、住所・電話番号・営業時間・ホームページを掲載。その他にも、防災マップに載せている防災資機材倉庫やAEDといった馴染みの薄い用語について使い方などを写真付きで解説しています。

 

平岸に暮らすすべての人のスマートフォンにこのページをブックマークしてもらい、災害時に活用していただければ幸いです(そのような機会がないことを望みますが)。