※10月21日北海道新聞朝刊21面、10月22日北海道新聞朝刊30面より引用
札幌市は20日、豊平区民センターなど3施設の暖房用のボイラーで、アスベスト(石綿)を含む煙突用断熱材が損傷し、剥がれ落ちていたと発表しました。断熱材は煙突内にとどまり、今のところ健康被害の報告はありません。
札幌市によると、アスベストは断熱材に練り込まれており、飛散の可能性は低いものの、煙突の使用を中止し、煙突の建て替えか断熱材の張り替えを検討しているとのことです。
アスベストを含む断熱材が使われている煙突について、市は定期的な内部点検を行っておらず、区民センターでいつアスベストがはがれ落ちたかは確認できていません。
過去にボイラーを使用した際、周囲にアスベストが飛散していた疑いは「否定できない」(市地域振興部)ことから、管理体制を強化するため、定期点検を実施する考えです。札幌市は19日、周辺にアスベストが大気中に飛散していないか調査しましたが、アスベストは検出されませんでした。
アスベストの除去と煙突の復旧には、数カ月程度かかる見通しで、その間は簡易の暖房器具で代替します。また、イベントやホールのレンタルは通常通り行う予定とのことです。
※どうしん電子版記事:煙突のアスベスト入り断熱材はく落 札幌市北、豊平区民センター