先月放送されたタモリ倶楽部で、3Dプリンタで誰でも簡単に立体地図が制作できるwebサービスrinkaku凸凹マップが紹介されました。
土地の地形は、その地域の歴史と密接な関わりがあります。地質が地形を作りだし、地形がその土地での人々の暮らしや都市としての性格を決定づけ、ときには戦の勝敗を左右します。
平岸は、支笏火砕流あり、平岸面あり、札幌面あり・・・マニアにはたまらない地形なのです。
右上の山の形のアイコンをクリックすると、3D表示されます。
こんな感じに。高さは好きなように強調できます。
マウスでぐりぐりすると、好きなアングルからの眺めが見れます。
南側から眺めると、高台地域や天神山の凸凹っぷりが目を引きます。
このあたりは4万年前の支笏火砕流でできていますが、4万年の間に火山灰が雨水で侵食され、谷が作られていった様子がよくわかります。
西側から眺めると、平岸と中の島の境界に沿って河岸段丘が発達しているのがよくわかります。
この崖が、アイヌ語でピラと呼ばれ、このあたりはピラ・ケシ(崖・途切れるところ)と呼ばれていました。
平岸側の平野部が氷河時代の豊平川の扇状地(平岸面)で、中の島側が現在の豊平川の扇状地(札幌面)です。
平岸面は、北東方向に向かって土地が低くなっていますが、そのあたりの微妙な土地の高低もよくわかります。
望月寒川や昔流れていた小泉川は、高台地域を抜けると、北東方向に進路を変えますが、そういった微地形を反映した結果です。
放送終了後すぐに注文していたのですが、注文が殺到していたようで、ようやく昨日到着した立体地図の実物がこちら。
高台の谷の侵食具合がたまりません(これだけでご飯3杯はいけます)。
この立体地図は、9日・10日に行われる天神山文化祭の『平岸の歴史を訪ねて』パネル展で展示いたします。
イベントの詳細は、平岸の歴史を訪ねて in 天神山文化祭をご覧ください。