「誰もやったことがないようなことをやりたい。野茂英雄さんもそうですし、成功すれば高校からメジャーへという道も拓けると思う」
「160km/hの目標を掲げた時には無理じゃないかと言う声もあったが、そう言われると、絶対やってやるという気持ちになる。刺激というか、やる気になる」
大谷選手が高校卒業後、メジャー入りを表明した際、発した言葉です。
メジャー挑戦という夢は、一時保留にしたものの、今シーズン大谷選手は、日本新記録となる球速164km/hや、10勝・ホームラン22本・打率322のワン・ツー・スリーなど、「誰もやったことがない」記録を次々と達成しました。
ドラフト会議での日本ハムの強行指名後には「入団の可能性はゼロです。」とまで言い切った大谷選手。
しかし栗山監督が、運命を変えます。
「翻意させに来たわけではない。一緒に夢をかなえたい。どうやったら手伝えるのか。」と監督としてではなく、大谷選手の夢をかなえるための情熱的な言葉に、大谷選手はついに日本ハムへの入団を決めました。
あれから4年。
「誰もやったことがない」ことを実現させた大谷選手、そしてそれを実現させた栗山監督。
二人の力が合わさって、年俸総額がソフトバンクの半分程度の貧乏球団が、11.5ゲーム差を逆転するという奇跡を実現させました。
優勝おめでとうございます。
※関連記事:大谷翔平に見る水沢人気質~海を渡ったサムライの末裔
※北海道新聞号外はこちらのページから読めます。