ホームページを開始したのが2月28日。ですが、4月半ばまで、アクセス数は低調のままでした。
その状態が一変したのが4月15日。熊本地震の翌日です。
たまたま、その日発行した道新りんご新聞4月15日号に、月寒断層や札幌で震度7の地震が起こる可能性があるという記事を載せていたため、ホームページにアクセスが殺到。
この事態に対処するため、ホームページで札幌地域に特化した地震情報を連日発信しました(札幌人が知っておくべき3つの地震リスク~2010年に清田区で発生した直下型地震を振り返る)。
その後も、地震のたびにアクセスが殺到する現象が起きます。
5月14日は、熊本地震から1ヶ月が経った日。6月16日は、函館で震度6の地震が起きた日ですが、いずれもアクセスが跳ね上がっています。
もう一つの特徴が、よさこいソーラン祭りや平岸郷土芸能祭といったイベント日にアクセスが急増している点です。ちなみに、1日あたりのアクセス数が最多となったのは、9月4日の相馬神社例大祭の日で、実に1,807ページビューとなっています。
地震とお祭り。一見無関係な2つのテーマですが、ある共通点が浮かび上がります。
それは、ネット上に情報が少ないという点です。例えば、「札幌 地震」で検索した場合、上位に表示されるのは気象庁や札幌市のおかたい情報です。専門的な話を、わかりやすくかつ正確に紹介してくれる情報が不足していました。
また、地域のお祭やイベント情報も規模が小さく、ローカルになるほど検索で引っかかることは少なくなります。
そういった情報の需要に対して、タイミングよくこのホームページが情報を供給できたため、アクセスが殺到したと考えられます。
ホームページを開設してから半年間のアクセス数は、54,789件。最初のひと月を除けば、概ね月10,000を超えています。この数字がどんな意味を持つのか、日本一のインターネット新聞と言われるほぼ日刊イトイ新聞と比較してみます。
ほぼ日刊イトイ新聞の月間アクセス数は約100万。日本の人口で考えると、100人に1人が毎月訪れる計算になります。
平岸地区の人口は約5万5千人。仮に訪問者の半分が平岸の住民とすれば約10人に1人、十分の一だとしても約50人に1人が毎月訪れている計算になります。
つまり、平岸地区では、道新りんご新聞のホームページはあのほぼ日刊イトイ新聞よりも見られているということになります。
このことは、私の書く文章が糸井重里さんより面白いから・・・というわけではもちろんありません。それだけ地域情報がネット上に不足していたからです。
道新りんご新聞創刊時からの念願であった、地域情報の発信を通じて住民の安全と文化の向上に貢献するという目標は、間違っていないと確信しています。
しかし、私もボランティアではなく、ビジネスマンである以上、ある程度は仕事として(残りは趣味と義務感で)このホームページを運用しています。
その目的は、地域情報の発信を通して新聞販売所に興味を持ってもらい、最終的には北海道新聞の購読に結びつけることです。
残念ながら現状そこまでは至っておりません。せいぜい新聞を辞める人が少なくなってきたかなという程度です。
世間的にとかく低く見られがちの新聞販売所のイメージを払拭し、地域情報の発信こそ新聞販売所の使命であるという文化を日本中に広めたいというのが今の私の夢です。
そのためには、正しいことをするだけではなく、新聞の購読に結びつかないと意味がありません。
もし、日本中の販売所が地域の防災情報を発信できる体制が整っていれば、東日本大震災やその後の様々な災害から救われる生命があったかもしれません。
洗剤やお米といった“モノ”ではなく、地域への貢献で新聞を選ぶ・・・そういう業界に変えることができたら、こんなに素敵なことはありません。
今までこのホームページで積極的に商売の話をすることはありませんでした。しかし、ホームページの開設から半年が経ち、単なる商売目的だけでこういった活動を続けているわけではないことは、分かってもらえると信じています。
ホームページ上では、はじめてお願いしますが、北海道新聞を購読されていない方で、もし私の考えに賛同してくれる方がいらっしゃいましたら、新聞の購読をお申し込みいただけるとありがたく思います。
道新りんご新聞 伴野卓磨
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