
大通りの西のはずれに位置する札幌市資料館。もともとは、大正15年に札幌控訴院(現在の高等裁判所)として建てられました。
外壁は内側にレンガ、外側に札幌軟石を積み上げた構造で、貴重な歴史的建物として平成9年に国の有形文化財に指定されています。
さて、建物の正面に回ると奇妙なことに気づきます。

製作者は美園の加藤幸作さん(故人)。美園リンゴ会会長を務め、環状通のリンゴ並木の碑を建てたり、郷土史を出版するなど地域に大きな足跡を残された方です(環状通りんご並木の意外なルーツ りんごが結んだ飯田市と札幌市の深イイ話)。
この解説文を読むとタバコのパッケージ2,400枚を使って、5ヶ月かけて制作したとあります。

加藤さんのタバコのパッケージ製模型については、以前このブログでも取り上げました(タバコの箱でできたリアルすぎる『豊平館』in天神山アートスタジオ)。
加藤さんの作品の凄さは、タバコのパッケージに一切着色せず、使用していることです。
つまり赤色な赤色、金色なら金色のデザインのパッケージを選んで切り抜き、その部分だけを使って作品を作り上げているのです。