豊平区と南平岸地区町内会連合会の共催による豊平区防災訓練が、平岸小学校で9月2日行われました。
参加したのは、平岸小学校児童、南平岸地区の住民などで、消防や自衛隊、防災関係機関が指導にあたりました。
訓練では、石狩中部で直下型地震が発生したとの想定で、避難から災害発生時の対応まで総合的な訓練が行われました。
以下にその詳細をご紹介しますので、万一の際の参考にしてください。
煙が充満した建物を通り抜ける避難訓練。
「何も見えない」「足元が悪かったら歩けない」など口々に驚きの声が上がっていました。
給水車・給水タンクからの給水訓練。
この給水車は、熊本地震や道内各地に災害派遣され活躍しました。幸いなことに、札幌市での運用実績はまだないそうです。
ちなみにグラウンドの一角には、災害時に使える緊急貯水槽が設置されています。
平岸近郊では、豊平8条10丁目南部水道センターが災害時の給水拠点となるほか、現在再整備中の月寒公園にも緊急貯水槽が設置されることになっています。
非常食の試食コーナーも。
お湯を注ぎ15分(水なら60分)待てば完成。
「美味しい!」「非常食とは思えないクオリティ」と評判でした。
賞味期限は5年。常時家庭にストックしておき、レジャーの際にも活躍しそうです。
消火栓を使った消火訓練。
バールなどを使い、倒壊した家屋の下敷きになった人を救出する訓練。
大規模な災害時には、住民による救出活動が不可欠となります。
災害時に活躍する防災資機材(ハンマー、シャベル、ロープ、斧、担架、救急セットなど)は、避難所や公園などの防災倉庫に保管されています・
体育館では、担架を使った救護訓練も。地域の町内会の方が小学生に指導していました。
災害時には、障害者への配慮が欠かせません。
視覚障害者には、積極的に声をかけ、避難所まで誘導してあげましょう。
お年寄りや障害者をサポートするのは地域の住民の大事な役割です。
閉会式では、三井一敏豊平区長が「災害を未然に防ぐ事はできませんが、減災することはできます。本日の訓練をきっかけにして地域やご家族で災害への備えを再確認してください。」と参加者に日頃の備えの大切さを語りました。
関連ページ:道新りんごブログ(防災カテゴリー)、平岸防災~明日に備えて