16日午後2時21分ごろ、道南を中心に強い地震があり、函館市で 震度 6弱を観測しました。札幌管区気象台によると、震源地は内浦湾(噴火湾)で、震源の深さは約10キロ。地震の規模は マグニチュード (M)5・3と推定されています。この地震による津波の心配はありません。
道危機対策課によると、午後2時50分現在、被害の報告は入っていません。JR北海道によると、 北海道新幹線 は平常通り運行しています。
道内で震度6弱を観測するのは、2003年の十勝沖地震以来13年ぶりです。
今月10日に公表された全国地震動予測地図の2016年版によれば、函館市が今後30年以内に 震度 6弱以上の揺れが発生する確率は0.99%。都道府県庁と総合振興局・振興局の所在地計61カ所のうち下から5番目に低い数値となっていました。
なお札幌市の確率は0.93%で、下から4番目に低い数値となっています。
4月14日に発生した熊本地震の発生確率が8%であり、あらためて予測確率が低いからといって安心できないことが浮き彫りとなりました。
全国にはわかっているだけで約2千の活断層があり、未知の活断層も多く、地震は日本中どこでも起こり得ることを忘れてはなりません。
予測地図は参考程度にとどめ、普段から備えを万全にしておきましょう。
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どうしん電子版記事:函館で震度6弱 震源は噴火湾、津波の心配なし、30年内に震度6弱以上 浦河64%、根室63%に上昇 地震調査委