※5月1日北海道新聞朝刊29面より
熊本地震以降、熊本県内各地で水源の枯渇や水道水の濁りなどが確認されています。
熊本は、以前ブラタモリで放送したように、阿蘇山の火砕流堆積物にしみ込んだ雨水が、至る所で湧き出し、「水の国」とも呼ばれています。
地震前まで地下水が豊富に湧き出ていた水前寺成趣園では、水位が減少し一部が干上がりました。
地震により、地層が変形し、湧き水が通っていた水路がふさがったことなどが原因と考えられています。
ちなみに、平岸高台エリアも4万年前に大爆発した支笏火山の火砕流でできており、昭和半ばまで、高台沿いの至る所で湧き水がわき、「小泉川」と呼ばれる天然の小川が流れていました。
しかし、都市化が進み、地面が舗装で覆われるようになると湧き水もすべて枯れ、小泉川も消えてしまいました(平岸の歴史を訪ねて自然史編 第8回.幻の川「小泉川」参照)