14日に発生した熊本地震は内陸を震源とする「直下型地震」でした。
同様の地震は多数の活断層が走る道内でも発生する恐れがあり、札幌市は厳冬期の大地震で約8200人の死者が出ると推計されています。
札幌市内では、「月寒断層」、「西札幌断層」、「野幌丘陵断層帯」の3本の活断層の存在が“推定”されています。
推定と書いたのは、地表面で断層そのものを確認できない「伏在断層」だからです。
今回の熊本地震、そして1995年に発生した阪神・淡路大震災では、活断層に沿って住宅の被害が大きくなりました。
月寒断層の場合、活断層の位置が特定できていませんので、最悪の場合を想定し、震度7の地震が起こりうると考えて備えておくことが必要です。
なお、札幌市が発行する地震防災マップ豊平・清田区版で、地震があった際の最大震度が予測されています。ご自宅周辺の想定震度や近所の避難場所を確認しておきましょう。
詳しくは、どうしん電子版の記事をご覧ください。
関連記事→札幌周辺に3つの活断層~平岸で震度7の可能性も、地震への備えについて(緊急地震速報編)、地震への備えについて(直下型地震編)、2010年に清田区で発生した直下型地震に見る札幌の地震リスク、札幌の直下型地震過去100年で34回発生~液状化現象も、地震予知の難しさと基礎研究の重要性①拙速な結果を求める風潮に物申す