大きな地震が発生した場合、スマートフォンやテレビなどから緊急地震速報が流れる場合があります。この場合、「周囲の状況に応じて、あわてずに、まず身の安全を確保する」ことが基本です。
屋内で速報を受け取った場合、転倒物や飛散物から離れ、机の下などに隠れ、頭を守りましょう。
台所にいた場合、コンロの火を消そうとするのは、急な揺れでやけどを負う可能性がありますので、絶対に避けてください(最近のコンロやストーブは緊急停止機能がついており、自動で止まります)。
屋外では、転倒物や看板・照明や窓ガラスなどの落下物から離れ、できれば耐震性の高い建物の中に避難しましょう。
自動車の運転中は、まずハザードランプの点灯などで警告を行い、慌てずゆっくりと減速して、道路の左側に車を寄せて停止します。
エレベーター内にいる際は最寄の階で止まるようボタンを押して、すばやくエレベーターから出ましょう。
これまで、何度か屋外で緊急地震速報を受けたことがありますが、上に書かれている予防行動をとっている人を見たことがありません。
これは、危険な状態でも「危険だ」と思えなくて、根拠もなく「安全」だと思い込む、つまり、異常な事態が起こっていても、それを正常の範囲として捕らえ、情緒不安を回避するため正常だと思い込もうとして、心を平静に保とうとする「正常性バイアス」によるものと思われます。
また、ハード面の進化にソフト面の進化が追い付いていない印象も受けます。
この機会に、地震への備えをもう一度確認しておきましょう。また、緊急地震速報を受けた際、人目を気にせず、自分の身は自分で守る意識を強く持ちましょう。
詳しくは、こちらのページをご覧ください。
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