さて、今日はアンパン道路が作り出した三角エリアにスポットをあてます(ブラタモリとか空から日本を見てみようが好きな人には楽しめると思います)。
地図を見ればわかりますが、アンパン道路(赤線)は羊ケ丘通と交差する一つ手前の信号で、現在の白石藻岩通から斜めにわかれています。
その写真がこちら、ガソリンスタンドの左側を通る道がアンパン道路、右側が白石藻岩通になります。
さて、ここで歩道に注目してほしいのですが、アンパン道路にかけて歩道が左側に膨らんでいるのがわかると思います。
左側のオレンジ色のマンションの敷地をよく見てみると、右下がカットされ、いびつな形になっているのがわかります。
実は、いま歩道になっているこの部分こそ、もともとのアンパン道路でした。
この先をまっすぐ進むと望月寒川がつくる深い谷にぶつかります。
そこを避けて、渡りやすいところで川を越えるために、地形にそって斜めに降りていくルートが選択されたのだと思います。
そもそも道路が地形に関係なく、まっすぐ作られるようになったのは、土木技術が発展した昭和中期以降のことで、それまでは、谷や山を避け、湿地を迂回し、ぐねぐねと曲がりくねるのが一般的でした。
昭和38年、高台地区の宅地開発が進み、幹線道路の整備の一環として、白石藻岩通が作られました。
こうして斜めに進むアンパン道路と直線的に進む白石藻岩通の三叉路が誕生したのです。
分かれ道の間は、鋭角の三角エリアとなり、住宅地としては不的確なスペースであるため、ガソリンスタンドが建てられ、上手にスペースを利用した配置になっています。
ここのスタンドの場合、“とんがり”部分は洗車機用のスペースとなっていました。
個人的に、こういった三角エリアはガソリンスタンドになっている割合が高いように思います。
ここの場合がそうであるように、三角エリアは斜めに進む旧道に、直線的な新道が加わって作られるケースが多いのです。
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