平岸小学校の校門横に、アンパン道路の看板が掲げられています。
この看板は、平成22年にアンパン道路建設100周年を記念して、まちづくり会「いきいき南平岸」により、作られました。
アンパンをイメージしたポップなデザインは、平岸高校デザインアートコースの当時2年生だった松原みやびさんによるものです(豊平区の記事はこちらのページから)。
アンパン道路の平岸側の起点が、平岸小学校前であったことは、当時の平岸の中心地がこのあたりであったことを意味しています。
平岸地区最初の商店である木村商店(現・清水商店)も平岸小学校の向かいにあります。
木村商店の創業はなんと明治26年。
木村商店を開いた木村孫太郎さんは、山形から入植し、農業を営んでいました。
その後、商店を始め、味噌・醤油・塩・菓子・煙草・切手・ランプ油などを売り出しました。
それまでは、札幌市内の二条市場まで、豊平橋を経由して(他の橋は無かったので)、わざわざ行かなければならなかったので、木村商店は平岸村の住民から感謝されたはずです。
その後、向かいの平岸小学校に通う生徒たちのために、文房具などを販売するようになりました。
今で言うコンビニエンスストアといったところで、時代を先取りした先進的なスタイルでした。
オーム模型の横から南平岸駅方面へ抜ける細い路地がありますが、ここがもともとのアンパン道路です。
アンパン道路は、地下鉄南北線の高架の下あたりで、今の白石藻岩通と交わり、そこから高台方面の急坂を登っていきます。
歴史的に見れば、今“南平岸”と呼ばれているところが平岸の中心地であり、今の平岸を“北平岸”と呼ぶほうが正しいのかもしれませんね。
続きはこちらから→ ブラリンゴ アンパン道路編#3.高台を横切る謎の一本道