当ホームページのカバー写真にも使われている平岸高台公園。水曜どうでしょうの前枠・後枠の撮影で有名になり、休日には観光客が訪れるなどちょっとした観光スポットになっています。
この辺りを境にして、西岡~羊ケ丘方面にデコボコとした台地が続いています。
実はこの台地、今から4万年前に支笏火山が大噴火したときに札幌に押し寄せた巨大火砕流によってできています。
火砕流はあらゆる生き物を焼きつくし、当時の札幌を死の大地に変えてしまいました。
さて、勘違いされやすいポイントですが、火砕流は、現在残っている台地部分まで押し寄せたわけではありません。
火砕流は、北区の札樽自動車道が通っているあたりまで到達していたのです。
その後、4万年の時を経て、市内を流れていた大小河川が火砕流を削り、どんどん後退していき、削り残されている末端がこの平岸高台公園の崖ということになります。
今、同じ火砕流が来たらと思うとゾッとしますね。
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